2010年1月29日金曜日

祝ってくれなくていい

30日は誕生日だ。37歳になる。
しかし、36歳の誕生日から何の感慨も無くなった。はっきり言って、祝ってくれなくていい。
祝ってくれなくていいんだけど、ダンナに誕生日を忘れられていたら、ショックだ。

カチューシャをしようとして、ふと見ると、髪の生え際に白髪が増えた。ちょっと前まで白髪なんて無かった。
タイムリミットだ。今まで10歳の年齢詐称も通用したが、そろそろそういうわけにはいかない。でも、髪は染めてやらない。絶対に、染めてやらない。

ある種の覚悟が必要な年齢かもしれん。
「覚悟」。改めてしみじみと、高い美意識を感じさせる言葉だ。

今日は、お友だちの美しい上品なマダームとディナーをご一緒してきた。
このマダームは本当に育ちの良い上品な方で、このような方が私のような下賤に、対等に、フツーにお声をお掛けになられるのが不思議で仕方が無い。
マダームはお転婆なお姫様育ちといったところか。まるで映画『タイタニック』のローズのようでもある。
好奇心旺盛で、私のような下々の者が一体何を考えているのか、城を抜け出し、お忍びで冒険なさるのである。

「いらない」と言っているのに、マダームは私の誕生日を祝ってくれるのだった。
私のような者を「生まれて来なくてもよかったかもしれないムダな命」だとは、マダームのような方はお考えにならないのである。溢れ出る無償の愛の源泉を持つ方は、真実の底力があり、心豊かでお強い方である。

私はマダームに、試作のフンドシ()をご覧いただいた。マダームのような方が、私の作ったフンドシをどのようにお感じになるのか、それを知ることは私自身の成長の糧として、とても大事なことである。
フンドシの素材は「古布」「シルク」「紅白」にかなりこだわってみた。やはり「古布」「シルク」というところに、マダームの眼光は鋭くなった。
そうして、私の作った品は、マダームのような方に興味を持っていただけるものであるという手ごたえがあった。

「あなたは何かやってくれそうだ」

と、マダームはいつも私を高く評価して下さるのが、照れくさく、心苦しい。
マダームの仰るとおり、私も何かをやってみたいが、思いを形にするまでに、まだまだ失敗を繰り返す日々である。
 

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